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光学口腔内スキャナー(iTero)

光学口腔内スキャナー(iTero)とは

光学口腔内スキャナー(iTero)は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のために開発されました。矯正治療前の歯並びの状態を分析して治療計画を立てますが、光学口腔内スキャナー(iTero)を使うことで光レーザーを照射し、データとしてPCに取り込むことができます。

光学口腔内スキャナー(iTero)と従来型のアルジネート印象との違い

矯正治療計画を立てるために歯並びの状態を再現する必要があります。従来は、アルジネートと呼ばれるゴムのような素材を歯列に押し当てて歯型を採得していました。

アルジネート印象によって採得した歯型に石膏を流して、患者さんの歯並びを再現していました。

石膏模型を用いて手作業で歯の大きさを測ったり、かみ合わせをチェックしたりしていました。

一方、光学口腔内スキャナー(iTero)では、光レーザーを歯列に照射することで歯型を採得します。

スキャンニングされた歯型は、クリンチェックとよばれる専用ソフトでデジタル再現されます。

口腔内光学スキャナー
口腔内光学スキャナー

歯の形状、大きさ、傾きなどの各種データは、クリンチェック上で包括的に数値管理され、立体的なシュミレーション(治療計画)を行います。

光学口腔内スキャナー(iTero)のメリット・デメリット

メリット

  • 嘔吐反射を起こしやすい人でもストレスなく歯型採得できる
  • 印象採得の時間が短い(10分程度)
  • 治療後の歯並びを治療前に確認できる
  • 精度の高いマウスピース型矯正装置製作につながり、治療期間が短くなる
  • スキャン中にむし歯も検知(発見)できる(*iTero Element 5d機種に限る)

デメリット

  • 術者の技量に差があり、30分以上かかることがある
  • 導入している歯科医院が少ない

まとめ

マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正を希望されている方にとって、光学口腔内スキャナー(iTero)を導入しているクリニックで治療を始めることは大きなメリットを享受することができます。デメリットはほぼ無いと言っても過言ではなく、導入していないクリニックよりも圧倒的に導入済みクリニックでの治療を選択することをおすすめします。

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